こんにちは、美容業界で10年以上のキャリアを持つ美容コンサルタントのクキです。
今日は、多くの人が憧れる理美容業界の裏側にスポットライトを当てて、業界の課題と、それを乗り越えるためのヒントをお伝えします。
輝かしい外見の裏に潜む現実
理美容業界にはキラキラしたイメージをもって働き始めた方も多いですよね。
有名人のヘアメイクを担当、ファッションショーやメディア出演の機会、高級サロンでの勤務などをイメージをして頑張ったりします。
でも、現実はセレブ担当は一部のトップスタイリスト、大多数の人は地域密着型サロンで日々の業務だし、ファッションショーやメディア出演は特別なキャリアパスが必要です。
(入門期)アシスタントとしてシャンプーやカラーリング、カットの準備など行う。
(中堅期)スタイリストとしてカットやパーマなどの施術を行い、トレンドを学びながら自分の独自性を確立して顧客のリピートを増やす時期。自身の作品を撮影してポートフォリオを作成しておく。業界イベントやセミナーに参加して他のプロフェッショナルや有名人と繋がる機会を持ちます。SNSで自身のスタイルや作品を発信している方もたくさんいます。エージェンシーに登録して芸能人やモデルを扱う仕事の機会を探ったり、イベント撮影現場でヘアメイクの仕事を通じて有名人と直接関わる機会を増やしたり、キャリアを上げていくことが必要な時期。
(専門職)そしてスペシャリストとして専門家として指導やアドバイス、後輩スタイリストの指導も行いますよね。
(管理職)そして店長やマネジャーとして、サロン全体の運営やスタッフ管理をしたり、売上管理を行い、経営側として人材育成のスキルを磨き、組織全体の成果を上げる役割を担う。
(起業家)そして多くの方が目指している独立やフリーランス。
このように、理美容師のキャリアパスは、技術的なことだけでなく、学校では教えてくれないマネジメントや経営のスキルを身につける事と自分自身の営業活動を通じて、理想のキラキラしてたイメージに一歩近づく。
でも、現実はどうでしょう。基本的なシャンプーやカラーの繰り返し、技術はお店の先輩や店長が指導してくれるが、スキルの格差もあるし、教える技術が伴ってなかったり、サロンのコンセプトに沿ったスタイル提案が中心なので技術が偏ったり。服装や髪型にも制限がありますよね。
技術を磨けばきっと高収入と思い頑張ってみるが、初任給は他業種に比べて低い業界。
お客様の「ありがとう」が聞けるのは技術を磨かないとならないので、何年もの努力が必要。。。
独立には資金や営業スキルの課題も伴う。
理美容業界に憧れを抱いて進む人は多いですが、実際には多くの卒業生が離職する現実があります。厚生労働省の「令和4年度衛生行政報告例」によると、令和4年度の美容所数は26万9,889店で前年比2.1%増加しており、コンビニエンスストアの6万店舗に対して4倍以上の数です。また、美容師数も57万1,810人と前年比1.8%増加していますが、免許を持っているが実際には働いていない人も含まれていません。
理美容師の3年内の離職率は56%!
この業界での魅力は「手に職を付ける」ことですが、実際の離職率は高いです。理美容師の3年内離職率は56%とされており、全職種の3年内離職率30%と比較すると非常に高い数字です。この高い離職率にはいくつかの要因が考えられます。
まず、華やかなイメージで業界に入ったものの、実際にはいつカットができるのかという焦りや、仲の良い同僚が辞めることで余計に不安を感じることがあります。さらに、手荒れや腰痛といった身体的な問題も、3年目の壁として立ちはだかることが少なくありません。
次に、労働時間の長さも大きな要因です。法定労働時間は週40時間ですが、常時10人未満の従業員の場合は週44時間の労働が認められています。これは、週に4時間、1ヶ月で16時間の残業代が発生しないことを意味します。仕事が終わった後に店舗の掃除をしたり、練習をしたりすることが多く、帰宅時間が遅くなることもしばしばです。翌朝には疲れを持ち越してしまい、仕事のスキルを上げるための努力が逆に負担になってしまうことがあります。
セルフストレスチェックをしてみる
労働安全衛生法では50人未満の事業場ではストレスチェックの実施は努力義務ですが、個人でもやって
みると客観的に自分を見つめ直すことができます。
5分で出来きます。客観的にみるのもストレスの原因や発見にもなるので試してみるのもいいです。
無料ですからね。厚生労働省「こころの耳」時間があるとき試してみると良いです。
疲れた時のセルフツボ押しも効果ある
セルフケアでもう一つ
耳たぶを親指と人差し指で摘んで、グリグリするとイタ気持ち良いです。
目の疲れにも良いツボの一つで目の疲労が良くなったのを実感する人もいます。
私も疲れた時にグリグリすると確かに目の前が明るくなって眼精疲労が和らぐのが分かります。
お昼も食べられず疲れた時には簡単な耳つぼマッサージでセルフケアがおすすめです。
このように、理美容師は華やかな世界の裏側に多くの悩みや課題を抱えています。これらの要因を理解し、適切なサポートが必要とされる業界であることを再認識することが重要です。
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